基隆中元祭③燃燒奉送水燈頭【燈篭流し】

（ 基隆中元祭②に続きます ）
交通規制の明けた基隆の街は　人 バイク 車で　無秩序にごった返してました
そんな中をどうにか抜け出し　八斗子漁港を目指します

 

漁港周辺は車両進入禁止で　私たちは駐車場からシャトルバスで漁港へ
漁港といっても　実際に水燈が流される場所は　ちょっとした砂浜になっており
うまい具合に階段状の堤防？があるので　そこにみんな座って　燈篭流しを待ちます
水上では海上救援隊の船や　救援隊の人たちが　いろいろ準備してるのが見えます
11時前には着いてたと思うんだけど　待てども待てども　肝心の水燈がやってきません

　全てお社風の水燈　全部紙製だそう

まさか　基隆から歩いてきてて　相当遅くなるんじゃ・・・　（ どうやらほんとにそうだった ）

 

12時前になってやっと　それぞれの宗親会がお供えを供えたり　読経が始まったけど
もうその場を離れるのが面倒で　海岸まで出てくるのを　ひたすら待ちました
道士を筆頭に水燈が海岸へ運ばれると　道士が読経をし　冥紙を巻き　お焚きあげをします

冥紙はあの世で使えるお金で　１年分まくんだって　舞ってるの見えますか？

 

新しい一日を迎えた頃　最初の水燈が海へと流され　火が放たれました
特別に大きいその水燈には　爆竹が仕掛けてあり　火花を散らしながら　炎に包まれきます

中央のが水燈　救援隊の人と宗親会の人がいっしょに　海へと引き入れていきます

　

蓮の花の上に　仏様が乗ってるようなデザインでした　乱れ打ち爆竹を避ける救援隊の人々

 

水燈を海に流すのは　海で亡くなった人の魂を　明かりで照らして陸上へ導くのと
陸で亡くなった人の魂を慰めるのと　両方の目的があるんだとか
今は安全のために　救援隊の人が水燈を沖のほうへ引っ張っていくのですが
以前は宗親会のメンバーが　引っ張って行ったそうで　けっこう危なかったのだそうです
遠くへ流れれば流れるほど　その氏姓の運が開けると言われており
水燈が沖へ流れ出られるよう　できるだけ広い海面と　退潮の時間を選んでいるのだそう

 

その後　メインの水燈が流されると　 『 主普 』 黄姓の水燈を始めに　あとは次々に流されます

ちょっと遠かったので　小さくしか見えなかったけど　
暗い海面に炎に包まれた水燈が　いくつも浮かんで　だんだん小さくなり　燃え尽きてくのは　
不思議と静かで幻想的な　祭りの終わりを感じさせるに十分な風景なのでした

 

とはいえ　隣では打ち上げ花火が　ドンドーンと打ち上げられ　やっぱり中華なにぎやかさ

　けっこう大掛かりな花火

　花火は約４００万円分！

久しぶりに立派な　夏の花火を楽しめました
台湾では打ち上げ花火って季節のものではないのです　日本に比べたらどこか物足りないし

 

最後の李姓の水燈に火が放たれた頃　混雑を避けるべく　早々にシャトルバスへ乗り込みます
家に帰ったのは２時過ぎ
なんでも台湾１２大文化祭典の一つだそうで　長年の念願をついに果たし
興奮しながらも　朝からの疲れで　泥のように眠り込んだのでした
そして　翌日の 『 祈安法會普渡孤魂 』 へ続くのです・・・　その④があります・・・
　

コメント 5

遠くに流れずに、戻ってきてしまう水燈もありそうですが・・・
あの世で使えるお金、今から貯金しなきゃ（笑）
by とよっち (2007-09-17 08:34) 

とよっち様
火の勢いが意外と強く、紙があっという間に燃えてしまうのと
救援隊の人がどんどん沖へ引っ張っていくので、大丈夫ｖ＾０＾
あの世で使えるお金ももちろんですが、私はこの世のお金も。。。。　
by のんたん (2007-09-18 03:11) 

のんたん ｻﾝ：灯篭流しは幻想的でしょうね。でも締めはやっぱり、爆竹や花火なんですね。賑やかですねぇ。
探偵の工藤より。
by (2007-09-18 17:39) 

おおおお～お金が舞っている～。
灯篭の火、勢いがありますね。さすが台湾！
夜中の12時に、こんなに人がたくさんいるなんてすごいですね。

花火見られていいなー（＾･＾)
by banana (2007-09-18 20:41) 

工藤俊作様
しめやかに・・・・とはやっぱり行きませんでした（笑）

banana様
めっちゃ飛ばしてました。えっと環境○護とか、○染とか、いいんですかー
ってそんな観念はないようなー・・・。いいんですよね、きっと、いいんです。
子供もばりばりいまして、『僕もう眠たいよ～、帰りたい～』と言ってるのに
親が『もう少しだから～』という光景が、そこここで繰り広げられてました。
さすが台湾だっ！
by のんたん (2007-09-20 02:49)