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私も 『 ちょううれしい 』 [日々の雑感]

最近の出来事
会えてよかった・・・と言われて 涙がじんわりしました
でもやっぱり 色っぽい話ではないのですよ
んでもって 今日はすごく長い話です


私の台湾での仕事は 翻訳や通訳ではないのですが
台湾に住んでいる 少しは中国語のわかる日本人として
書類の翻訳やメールチェック 通訳を頼まれることがあります
といっても 
とても簡単で すでに定型化したものが多かったので
やってる間も 特に困難も感じず
感じたとしてもその場だけで終わり 後には続かなかったので
今まではその繰り返しで なんとなくこなしてきました
( 言い訳するなら なにしろ これが私の本業ではないですし・・・)


ここのところ メールチェックをしているOさん
日本留学経験者で 台湾のとあるメーカーの日本担当をされてます
定期的に このOさんのメールチェックをするようになって
翻訳とか通訳って いろんな意味で難しい・・・という
以前たまーに感じてたことを 常日頃 感じるようになりました


通訳としての難しさは 
通訳の専門家として 職場にいるわけでもないので
自分の立ち位置がよくわからない時があるのです
なんのことだか 読んでも分かんないでしょうけど
私もうまく書けないので とにかくそういうことです
でもこれも 時々の話なので 
それを誰かに確認することもなく その都度忘れてしまってます


IMGP7675.JPG
香港にて 梁朝偉は観光大使? 最初中川家のお兄ちゃんに見えた


翻訳とか通訳って 絶対に直訳だけではできないですよね
言語によって その場に応じた言い方が違う場合もあるし
単に そういうふうに言う習慣がない! ってこともありえます
中国語で 『 謝謝 』 は 日本語で 『 ありがとう 』 だけど
どんな場面でも 『 ありがとう 』 って訳で OK なのか?
ってーと そういうわけでもないのです
そして ビジネス文書に関して言えば
ある意味回りくどい 外国人が多く苦手とする敬語も必要不可欠


たとえば
日本語だったら 相手に何かを依頼するときには 
『 よろしくお願いします 』
って 最後にひとこと言いますよね
中国語だったら 『 謝謝!』 でいいんですね
だから直訳して しかも然るべき敬語を使わない文だと
『 ~してください、ありがとう! 』
って 桑原和男か?って 新喜劇みたいな文になりかねんのです


これはあくまでも例だし 単純な文だけど
もしこんなメールに当たったら
『 ~していただけませんでしょうか。よろしくお願いたします。』
って風に きっと書きなおすべきだし
依頼内容によっては もっと謙らないといけないかもしれない


Oさんの書きたかったことを 中国語で聞くと問題ないんです
筋が通ってるし 相手のことも考えてるし まったく常識的です
日本語も おそらくふつうにコミュニケーションをとるのは問題ない
ただビジネス上 必要とされる日本語は また特別でもあり
Oさんの日本語は いささか直接的で口語的な表現に過ぎるよう・・・
そのメールを見てると 彼女のまじめさは伝わってくるのだけど


えとえと これってもう送っちゃったんですよねぇぇ・・・
あ あちら様 これ見たらカチーンと来ますよね 間違いなく
( それに対する返信を見ると )
うぅ・・ やっぱりこれって相当怒ってますよ 取引大丈夫ですか・・・


って笑顔が張り付きそうなくらい ビビる時もあるんです
いや~ 冷や汗かきます まじで怖いですよ


私が翻訳や文章チェックをするときに迷うのは
どこまで 『 私の 』 判断や言語感覚で 相手の文に手を入れるべきか 
また入れてもいいのかってことです
自分の言いたいことを 自分の言葉で伝えるのは
自分で責任を持てるし 取れるし いいんですけど
間に入って 相手の言いたいことを 私の言葉でも伝える・・・
翻訳が本業でも 訓練を受けたわけでもないし 自信がないのです


でもOさんの場合 必要としてるのは
日本人の常識内で 失礼とならないきれいなビジネス日本語
相手を怒らせず お互い気持ちよく仕事ができるようにと
今後の日本語ブラッシュアップのために がんばってるわけです
その 『 作品 』 が 少々変更されてしまう可能性があっても
もし必要があれなら 私も思い切って手を入れるべきなんだろう
って そんな風に考えるようになりました
ただ それが正解なのかどうか よくは分からないのですけど 


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香港の市場の魚屋 1ポンド5元 猫じゃありません あくまでも魚が です


そんなこんなで
今まで送信済みのメールチェックをしてきたのですが
最近はOさんも事前に仕上げて 見せてくれることも増えました
今回の内容は 考えに行き違いがあったことを謝り 
そのうえで再度問題点を指摘し 検討いただけるようにお願いして 
かつ 双方に利益が出るような解決法を提案してみる
といったもので 
私もチェックしつつ 手を少し加えたり 削除したりしてみました


数日して Oさんから連絡が入りました
契約解除を考えているとまで怒っていた先方が
翻って 友好的なお返事をくれたのだそうです
そして新規契約さえ取ることができ 売り上げも去年の倍になったのだとか
もちろん Oさんの伝えようとした気持ちが間違ってなかったから
というのが一番大きな理由だけど 私も一安心しました


  今までずっと怒られっぱなしだったけど 初めてほめられました
  ちょううれしいです・・・
  ○○さんに ( 私の名前 ) 会えてよかった!!


『 ちょう 』 うれしいって
『 超 』 うれしいなのかな それとも 『 ちょっと 』 うれしいなのかな
その書き間違いは 意味の差が大きいけれど
そんなにふうに言ってもらえるなら 悩んだ甲斐もあったかな


それにしても コミュニケーションとか言葉の伝達って難しい 
ちょっと勉強してみようかな
私のことだから きっとここだけの話だろうけど



コメント(2) 

コメント 2

しゃおたお

「伝えたい」という、Oさんの真摯な気持ちと のんたんさんのフォローで
素敵な結果になったんですね。

母国語以外での意思疎通はなかなか大変だと思います。
文字にすると母国語同士でも数割近く意思が通じないという
話もありますよ。
ましてやビジネス文書になると社会人でもそうそう上手に書けない
のではないでしょうか・・・。
(ビジネス文書はテクニック要素もありますけど)





by しゃおたお (2009-05-15 12:50) 

のんたん

しゃおたお様
実はこの続きがあって、またあちらを怒らせたことが発覚。
うひー・・・でもOさんの熱意と日頃の付き合いに免じて
多めに見てもらって、事なきを得たのだとか。

ビジネス文書って本当に難しいですねえええ。。。。
一緒に外国人向けのビジネス文書本を勉強しようと思います。
言葉って難しいです。
だからこそ、面白い部分もあるのかもしれませんけどね^^
by のんたん (2009-05-16 22:09) 

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